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いとしのソヨン

いとしのソヨン
My Daughter Seo Yeong 全50話 (2012年 KBS)

50話という長いホームドラマ。
原題は、「私の娘ソヨン」です。原題から察すると父と娘、家族関係のドラマかな〜と。

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このソヨンの手にする赤いリンゴは何を意味するのか?

先にあらすじを少し〜


要領が悪く借金ばかりするダメな父親サムジェに、幼い頃から振り回されっぱなしの双子の兄弟、ソヨン(イ・ボヨン)とサンウ(パク・ヘジン)。
サムジェの借金を返すため、医学生の弟サンウに代わり、法科大の卒業目前で再び休学しなければならなくなったソヨン。助教授に紹介された家庭教師先は、資産家一家の末っ子問題児ソンジェ。
見事、手を焼いていたソンジェの心を掴んだことから、ソヨンは一家に住み込みで働くことになる。渡米を控えたソンジェの兄ウジェは、いつも強がってばかりのソヨンに次第に惹かれてゆき、ソヨンもウジェの人柄に惹きつけられてゆく。
しかしこの恋は、ソヨンのいままでの唯一の心の支えであった大切な弟、サンウの恋を阻む障害になるのであった・・・


不器用にしか生きられない父、貧しい中で医学を学ぶ弟という家族と暮らすソヨン。

その家族を守るために、その家族を「秘密」のベールで隠し、その秘密を守るために「嘘」をつくソヨン。

しかしその「秘密」「嘘」は、ソヨンの「プライド」を守る砦でもありました。

「嘘」をつき始めると、その「嘘」は次から次へと大きく広がり別な「嘘」に変化していきます。

「プライド」を持って、「プライド」を持つことで心のバランスを保って生きているソヨン。

「プライド」を守るために、すべての問題を引き受け、黙々と世間と断絶した形で生きるソヨン。

「プライド」を守るために、すべての喜びも楽しみも禁じる生き方を選ぶソヨン。

とにかく生意気で強がり全く言っていいほど可愛くないソヨン。

その「プライド」の為に、家族や回りの人を「嘘」で欺いているとわかっていても捨てられない「プライド」

「秘密」を知った人はその秘密からまた新たな「秘密」「嘘」が生まれていく。

笑い、食べて、寝るという当たり前の喜びを忘れている、そういう感情を封印しているソヨンに興味を持つウジェ。

そんなソヨンを「食事」で粉砕しようとする見守り系の男、ウジェ。

ソヨンをゆっくり笑わせたいウジェ。

ソヨンから「ごめんなさい」の一言がほしいウジェ。

「不器用」だけれど誠実で善良に生きている人たち。

「不器用」ゆえに人を傷つけても、傷つけられてもどうしようなできない人たち。

閉鎖的に生きることで「プライド」を守っているソヨンが、家族の温かさ、ウジェの温かさに反抗しながらもその温かさに降伏するのに、時間がかかりました。42話ぐらいまで抵抗していました。

ソヨンがそこまで「嘘」をついて「プライド」を守って生きている姿に共感ができないわりには、猛視聴しました(笑)

「嘘」によって、心がすれ違うとどこまでも深い谷間に陥ってしまうソヨン、ウジェ、家族を見ていると胸が張り裂けそうになりました。

このドラマを見続けられたのは、身勝手な人間がいなかったことです。皆が相手を家族を思って、良かれと思って行動すること、会話が思わぬ方向へ行ってしまうというけれども、みんな誠実で善良な人たちなので必ず未来を感じられたからかもしれません。

ソヨンとウジェのラブラインも、早くから結婚という形になりましたが、それからのお互いの成長を、ソヨンの「嘘」を溶かしながらという時間をかけた描き方でした。
サンウとホジュンもそうでしたね。でも何でサンウがホジュンとの結婚を決めたのか。財閥令嬢としてではなく、自分の姿だけを見て愛して欲しかったため孤児だと嘘をついた元カノのミギョン。「嘘」が許せなかったのでしょうね。ホンジュの嘘のない一途さに惹かれていったのでしょう。

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韓国では48.5%の視聴率だったというのにびっくり。国民的ドラマだったんですね。「太陽を抱く月」もそのくらいいきましたよね。やはりストーリーにブレがなく頑固で頑ななソヨンと後半の父と、ウジェと回りの家族と向き合い始めたソヨンを対比的に描いていきました。大きな川がくねりながらも流れていく様を想像しました。家族とはそんなもんだというようなドラマでした。

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何と言ってもイ・サンユンさんのウジェがいい人すぎて嫌になってしまいます。「二度目の20歳」を見てなんか昔書いておいたメモを見ながら、途中から見直しながら書いてしまっています。2014年にに視聴してます。やはり心に残るドラマは何回見ても胸が詰まります。

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