My Favorite Story

I love Kdrama reviews

耳打ち

耳打ち Whisper 全17話 (2017年 SBS)☆☆☆☆

演出: イ・ミョンウ 「パンチ」「君たちは包囲された」「ファッション王」
脚本: パク・ギョンス 「パンチ」「黄金の帝国」「追跡者」

殺人罪で逮捕された父の濡れ衣を晴らそうとするヒロインの愛と信念と壮絶な戦いを描いたサスペンスラブストーリー。。。

韓国では視聴率も高かったそうですが、「ん〜〜〜〜?」

「いとしのソヨン」での好演だったイ・ボヨンさんとイ・サンユンさんだったから最後まで視聴できたドラマって感じです。

このところの韓ドラは社会情勢を繁栄しているのかと思うようなドラマが続きます。法を悪用する韓国の法曹界の人間の法匪(ほうひ)を扱うドラマが多いです。
弁護士ドラマでもよく感じるのですが、法律を自分の都合の良いように解釈していい結果を導き出そうとする行為です。
韓国ドラマでは、それをするのは財閥でみんな自分たちの安全と権力を守り、繁栄するためです。そしてその恩恵をこうむりたい法曹界の人間たちです。

この「耳打ち」も「パンチ」と同じように法の世界の中で生きる人間の権力闘争の物語です。
「法」をテーマに権力と金と弱者を描きながら、真実を追求するドラマです。

財閥が、法曹界の人間を思うように操って財と権力の繁栄を、法曹界の人間は、財閥を利用して自分たちの地位と権力と財力を蓄財しようとする、まるで悪の共生と悪の連鎖を繰り返しています。そこに踏み込んでいく熱血女性刑事の話です。

「パンチ」ではキム・レウォンさん演ずるパク・ジョンファが主人公で、「耳打ち」では女性主人公ですね。

「パンチ」はキム・レウオンさんが不治の病になってしまい、そこから人間性に目覚めるという話でしたが、「耳打ち」は最後まで信念を持ち続けたイ・ボヨンさん演ずる女性の強さを見せつけたドラマでもあったかと思います。

でもどちらもドロドロでした。本当に嫌になるくらい権力と自己愛の人間ばかり出てきてうんざりです。

展開がスピーディーな分、あくどい輩が次から次へと悪知恵を働かせます。

こんな古臭いストーリー展開と雑な構成で視聴率が取れたのは、今の韓国の情勢とイ・ボヨンさんとイ・サンユンさんの共演だったせいでしょうね。

イ・ボヨンさん綺麗でした。彼女の俳優さんとしてのポテンシャル、力を十分に発揮できたドラマだったと思います。

主要キャスト

イ・ボヨン(シン・ヨンジュ役)

強力班刑事。父の濡れ衣を晴らすために身分を偽ってテベクに入社し、ドンジュンの秘書となる。

イ・サンユン(イ・ドンジュン役)

ソウル地方裁判所判事で公明正大な判事だったが、圧力に屈し、テベクに弁護士として入社し、スヨンと結婚させられる。

クォン・ユル(カン・ジョンイル役)

法律会社テベクの選任エリート弁護士、スヨンとは長年の恋人同士。初めて拝見しました。

パク・セヨン(チェ・スヨン役)

父が代表である法律会テベクのグローバルチーム長、プライドだけは高い女、ドンジュと結婚するが、取引だと割り切っている。とにかく後半はカン・ジョンイル弁護士との裏切り合いが醜くて、本当に身勝手な二人だとうんざりでした。

キム・ガプス(チェ・イルファン役)

韓国最大の法律事務所テベクの代表。権力と不正の中心人物、チェ・スヨンの父。
お馴染みの方々の一人ですね。こういう役ばかりでどうなんでしょ?
でも数百人の弁護士を率いているとは思えない人物像です。

もう一人お馴染みの方が。。。チャン・グッカンさん、ドンジュンを婿の裁判に便宜を図らなかったと言う理由で判事から引きずり降ろさせた大法官役。やはり最後は刑務所に。。

キム・ホンパ(カン・ユテク役)

カン・ジョンイルの父で、防衛産業界のトップ企業、ホグク産業の経営者。インルファンのビジネスパートナー。でもイルファンをバカにしている。

カン・シニル(シン・チャンホ役)

ヨンジュの父。独自にテベクの不正を取材していたテレビ局の記者。友人の記者殺しの濡れ衣を着せられ、ドンジュン判事によって収監されてしまう。

キム・チャンワン(イ・ホボム役)

ドンジュンの父親で、病院長。息子を出世に利用しようとする利己的な男。VIPの患者さんばかり優遇し権力を増大させせ、大統領の主治医まで上り詰めた男。ドンジュンの母親とは別れた。

キャストの紹介で、だいたいのあらすじが見えてきてしまいます(笑)


イ・ボヨンさんとイ・サンユンssiのコンビに期待して楽しみにしていたドラマでしたが。。。。

1話を見て、ただびっくり。「ありえないシチュエーションばかりで。。。」こんなのあり??状態からの視聴開始です。

スピード感で視聴者を引き込もうとしたのかと思う設定。

ヨンジュとドンジュンの出会いの駐車場の接触事故。いくら判事の彼と話す場所がほしいからって車ぶつけるなんて??

ドンジュンが「権力」という魔の手に引き込まれるまでも、よく分からない流れ。

ヨンジュの父親の落とした携帯の追跡場面と、ヨンジュがヤクザ相手に暴れまくる場面

そしてヨンジュとドンジュンのホテルでのシーン???
セックススキャンダルを作り上げるなんて。。

ほとんど知らない同士の男女が、ホテルで、それもドンジュンが酔っている状態でありですか???

あまりに陳腐すぎて。。。。

でもここから攻めないと、「原則通りにやっていては、権力や力を持っている悪い奴らは捕らえられない」とヨンジュ。

大好きな俳優さんのドラマなので辛抱強く視聴いたしました。

ラブの部分というより、同士、信じっている二人という設定は見ていて素敵でした。

ドンジュンは正義感あふれる判事で人間的にも優しく思慮深い男だったのに、あのテベクの代表に陥れられたのですが、ヨンジュとの出会いで自分を取り戻せたんですよね。人間てやっぱり弱い。でも愛と信頼で二人は、人間らしく生き返ったということですね。

7話くらいから少し面白くなった。ドンジュンが本来のドンジュンに戻ってきたから。そして今度はその頭脳明晰さでどんどん策略を巡らせて追い詰めていくようになったから。ヨンジュとも理解し合えたから。。

とにかくずっと政治家と警察、検事、弁護士、病院長、財閥のトップ、の「耳打ち」口利きで成り立っているんだと描きたいドラマ構成です。今はやりの「忖度」です。

力のある権力者が、金とその権力を思うように操って政治や世の中を動かしていく。テベクと言う法律事務所が、弁護士を使って企業を「法匪」してしまいます。

その力で勝手な真実を作り出し、都合の良いように法を乱用しているのです。この「法匪」に抵抗する奮闘する女刑事の戦いのドラマで、それを助け、彼女の信念に自分の不甲斐なさを恥じ、そしてそこから彼女を助けることが「愛」に変化した男の物語ですね。

まともなやり方では勝てない相手に脅迫したり、強要したり、「今日の友は、明日の敵」状態でドロドロが延々続きます。

チェ・イルファン、テベク法律事務所代表は、なんか娘にも全てに甘いんですよね。だから最後は刑務所です。もっと緻密に計算しなくてはいけないのに。。。ここまで這い上がってきた権力者には見えない弱気な部分が多すぎました。自分の手は一切汚さないのが心情なのかしら。もっと韓ドラのこういう権力者は非情ですよね。

脚本なのか、演出のせいなのか、スピーディで飽きさせはしないのですが、雑でピーンと張り詰めた感がないサスペンスドラマでした。

イ・ボヨンさんとイ・サンユンさんの安定した存在感、他の俳優陣の好演で17話視聴できました。

最終回は、とても濃密な内容でした。

ドンジュンとヨンジュの共に戦う姿に何かうるっときました。
イ・ボヨンさんとイ・サンユンさんはやっぱり素敵な相性のいいドラマ上のカップルなんです。

ドンジュンは結局4年の刑が決まりましたが、弁護士資格は停止ということですから、また弁護士として社会に復帰できるんですね。

ヨンジュは、父の国家賠償請求が通り、警察を辞めて弁護士の勉強を始めます。
4年後、ヨンジュは無事に弁護士になり、ドンジュンの出所を待ちます。
新しい弁護士事務所を開き、そこにはドンジュンの席もあります。

ドンジュンの父は、認知症になり、ドンジュンの母のホスピスの世話になっていました。大統領の主治医だったのに、家族にも見放されていました。

どんなバラ色の人生でも、どんな泥沼の人生でも最後は、同じなのかもしれません。「死」という前では。。。

人生の頂点と思えた瞬間も、人間の生きている時間からすれば、わずかな時間なのかもしれませんね。

最後は、教訓じみてはいますが、人生の光と闇を感じました。

最終回見なければ何かすっきりしなかった。終わりがよければすべてよしですね。

正義を貫けない社会、しかし、どんなやり方をつかても正義を貫こうとする勧善懲悪なドラマが韓国人は好きなんでしょうか。

イ・ボヨンさんの笑顔、しっとりとして温かさと優しさと穏やかさを感じますね。お子さんに恵まれてからますます美しくなられていますね。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)