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魔女の法廷  悪いのはお前だ…….

魔女の法廷 全16話 Which’s court (2017年 KBS)☆☆☆

韓国では、「愛の温度」と同時間帯で放送されていたようです。そしてその「愛の温度」より視聴率が高かったようです。
そうでしょうね。「愛の温度」は、じっくりむっちり見るかた向けですから。
「魔女の法廷」は、性犯罪事件を解決していく推理捜査ドラマです。主人公二人、事件の登場人物の心理描写も丁寧に描かれていてスピーディな展開のドラマに仕上がっていましたからね。
アンバランスに見えた二人、イドゥムとジヌク検事ですが、それぞれのキャラクターには違和感がなく、パンチの効いたコンビでドラマを盛り上げましたね。

現在の韓国を彷彿とさせる、政治汚職、収賄、供応、性接待、接待文化全てを描いているような内容。
「権力とお金で政治や経済を動かす人=悪」と闘う検事の姿を見ることはストレス発散になるのでしょう。
でも今の韓国を見ているとこんな元大統領や、その恩恵にあずかっている人達の生き様をニュースで報道されている韓国って怖い国です。


演出:キム・ヨンギュン「メリーは外泊中」
脚本:チョン・ドユン「君を愛した時間」「童顔美女」

キャスト

チョン・リョンウォン(マ・イドゥム役)キャリア7年の敏腕検事
ユン・ヒョンミン(ヨ・ジヌク役)元小児精神科医の新米検事
チョン・グァンリョル(チョ・ガブス役)元警察署長・兄弟法律事務所顧問理事・今は市長
キム・ヨジン(ミン・ジスク役)女性児童犯罪専担部部長検事
イ・イルファ(クァク・ヨンシル役)イドゥムの母
チョン・ミソン(コ・ジェスク役)ジヌクの母親・精神病院院長

あらすじ〜

幼い頃に母が失踪したイドゥムは、検事になって母親を探している。違法な捜査と思えるような手段で事件を解決していく7年目の検事のイドゥム。仕事に明け暮れる毎日を送るのは、早く出世して母を捜し出したい思いでした。そんなある日、上司である部長検事のセクハラ場面を目撃してしまう。でもイドゥム検事は、そのセクハラ事件の商人として立つのですが、昇進できると思って部長検事の言葉を鵜呑みにしました。しかし、それが嘘だとわかった時に、イドゥム検事はセクハラ事件の事実を暴露してしまいます。その結果女性児童犯罪専門の部門に左遷されてしまう。その部門を志願してきた検事ジヌクと出会います。ジヌクは出世欲はなく、元小児精神科医でした。その二人が初めて担当した事件は、女性教授強姦未遂事件でした。被害者と加害者の供述が正面衝突する中で、ジヌクは、加害者の男性の隠された部分に疑惑を持ち捜査を開始します。
イドゥム検事の強引な捜査方法とジヌクの冷静さで事件を解決していきます。水と油のような二人のコンビ。。。
しかし、チョ・ガブスこそがイドゥムの母の失踪事件の鍵を握り、ジヌクの母親の精神病院長も関係していたのです。

今の韓国では#Me Too運動の荒波が吹き荒れています。この時期にこのドラマはなんか感じさせるものがありますね。だって「女性児童性犯罪事件」に焦点を当てているのですから。大人の性犯罪、セクハラ事件ではありませんが、こういう事件を起こす人、加害者は、少なくても小さい頃からそういう性癖があるはずですから。。。

目をそう向けたくなるようなシーンも多かったですが、でもこういう犯罪が身近で起きているんですよね。韓国では。。性的暴行・性的虐待・性接待etc…
そんなモヤモヤした現実社会に痛烈なパンチを食わす検事たちの活躍を描きたかったのかなこのドラマは。


ドラマは、イドゥムの母親の失踪の謎を追うという展開。
20年間に、なぜ突然に母親は失踪したのか。

1話から明かされる、この男が鍵を握っています。


チョ・ガブス、この男がこのドラマの悪の根源。

ストライキをした工場の女性労働者を相手に性的暴行をしたガブスは、裁判かけられたが証拠不十分で無罪となりながら、権力の座にしがみつく醜い男。
イドゥム検事たちが裁く女性児童犯罪事件とこの男と母の失踪がつながるという伏線の巧みさが見事でした。
このドラマの悪の頂点が最初から明白なので、どうやってこの悪にたどりつくかを見守るドラマです。

イドゥムとジヌク検事たちの部長検事役のキム・ヨジンさん、このドラマをしっかりと支える演技でした。

イドゥムの母は、証拠となるテープを持っていて内部告発をしようとしてガブスに精神病院へ閉じ込められたのです。その精神病院長がジヌクの母親でした。

イドゥムと母、ジヌクと母と母親との強い縦の絆を感じるドラマでもありました。イドゥムの母親を拉致したのに加担しのはジヌクの母、ジヌクはそのことを知って悩み苦しみますが、法を裁く人間として毅然とした態度をとります。でもいくら母親の罪を裁いても許されることではないと思うのですが。

イドゥムはジヌクの母親もガブスの被害者だと思って許したから、ジヌクとのロマンスが成就したと理解するのですが。。

そんな権力と悪と闘う検事 イドゥム検事=チョン・リョウォンさ

「君はどの星から来たの」のヒロインの時から気になっていた女優さん。「私の名前はキム・サムスン」では、ヒョンビンの元カノ、ヒジン役の印象が今でも残っています。「どうしてサムスンに負けたのかって」……やっぱりタイミングかなって。
「幻の王女チャミンゴ」「メディカルトップチーム」と活躍されていましたが、なんかヒジン役には負けますね。

自己中で出世欲の強い女性検事マ・イドゥム役はイメージを一新させて30代の女性の魅力も発揮させ、かっこよかった。

彼女はファッショニスタとの愛称もあるようですが、さりげない装いでもセンスが光りますね。このドラマでもパンツスタイルでしたが、素敵に着こなしていました。こういうセンスって真似できませんね。

その相棒の検事 ジヌク検事=ユン・ヒョンミンさん

このところよく拝見する男優さんです。性格がはっきりと分かれる役に挑戦されていらっしゃる。「トンネル」では、クールなエリート検事役、「ビューティフル・マインド」では正義を貫く温厚な胸部外科医、「純情に惚れる」では、報われない愛から悪に染まる弁護士役、「恋愛の発見」の時も面白い整形外科医役(あの髪型とカラーはちょっとね。。)
クールさと温かさ…どのドラマでもどういうわけか彼を可哀想とか、素敵とはいう感情が生まれなかったのに、このドラマでふっと感情線が動いた感じです。人間味のある情感が漂うかたですよね。

今回は元小児精神科医から転身した新米検事役で、温厚な性格で人の奥底の心模様をじっくりと探りながら捜査する。

なぜ?小児精神科医から検事になったか。5話でその謎は解けました。ユン・アルムという少女の継父が、少女に大きな心の傷(性的暴行)を与えておきながら、その男は社会的地位があったことからたった5年の刑にしか裁かれなかった。それがきっかけで、検事になったようです。そしてそれから5年後、またもやその少女を出所した継父が拉致しようとしたのです。その事件をジヌクとイドゥム検事は痛快に解決します。

この二人のロマンスは、ゆっくりほっくりな雰囲気で素敵でした。

同じ方向を見ながら、信頼の絆で結ばれたカップル。
でも正義感の強いジヌクの捜査方法と自己中ヒロイン、イドゥムのとは対照的なこともありましたが、事件を解決するにはそのアンバランスもいい結果になるという展開でした。

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