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ただ愛する仲  〜今を生きる……..

ただ愛する仲  Just Between Lovers 全16話 (2017年 jtbc)☆☆☆☆

「今を生きる」ただ愛しながら。。。

「今を生きて」過去の嫌な記憶に振り回されて欲しくない。

意識が過去にタイムスリップするという時は、時間が止まっている時。

将来の自分達を設定して、そこに進むには、「今を生きる」

そして仲間を作り、家族を作り、それが繋がり大きな道になる。

その先には、大きな愛がある。

そんなことを考えてしまったドラマ。

デパートの崩落事故で生き残ってしまった二人の恋のドラマ。

大きな傷を背負って生き残ってしまった….

死んでいく人を感じながら、恐怖の中で、やっと生き残ったのに、生き残ってしまったことへの罪悪感、良心の呵責で押しつぶされそうになりながら、生きていかなければならない二人の物語。

事故の記憶を消してほしい、事故を忘れて生きていきたい。
でも生き残った者には、無念の中で命を落とした人達の想いを、忘れないことも生き残った者の使命だと考える人々の物語。

生き残った人がどうやってこれからを生きていけばいいのかを模索する姿がテーマのドラマ。


演出:キム・ジンウォン「優しい男」「普通の恋愛」
脚本:ユ・ボラ「秘密」

切なく、ゆるやかに、そして静かに心に入り込んでくるドラマでしたね。
映像とOSTが、静かに深くグラデーションしていく。
その世界の中で、もがき苦しむ人間たちの愛のドラマです。

ストーリー展開は、同じ心の病みを持った社会の底辺を生きる若者二人が出会い、恋が始まる。

二人のエピソードも切ないけれど、その二人の周りで生きている人たちのエピソードの方がジーンときてしまいました。
家族の繋がり、同じ心の病みを持つ人々の繋がりがこのドラマのサイドストーリーだとしたら、サイドストーリーの方が心の琴線に触れました。

このドラマの主人公ガンドゥは崩落事故で、父を失う。
失ったものは、心の傷だけではなく、足に鉄骨が刺さってしまったために身体にも大きなダメージを受ける。
将来の夢、サッカー選手になるという夢は無残に打つ砕かれてしまった。
そんなガンドゥを演じた2PMジュノ君

コネも特別な能力も、学力もないガンドゥは、社会の底辺でしか生きるすべがない。そして今でも事故の幻影に苦しんでいる。そんなガンドゥはムンスに出会う。ムンスも折れそうな痛みを持っているとガンドゥは感じていましたが、それにめげずに毎日を懸命に生きてる姿を見ながら、ガンドゥは少しずつ心を開き、歩み始めます。

ヒロイン、ムンスも同じ世界で生きている。このヒロイン演ずるウォン・ジナさんは初ドラマなんですね。
こういう役は、やはりあまりドラマに出ていない新鮮な初々しさが必要なんだろう。
でも、母の大地のような大きさと強さと包容力を感じさせました。そのアンバランスにガンドゥは、惹かれたのではないかな。。。

ガンドゥは、ひねくれ者でふてぶてしい態度で生きているように振舞っているが、妹を医者にさせるために高利貸しで身体を張って莫大なお金を借り、返済している。
その関係で、あのハルモニや、クラブのママとの接点があるようです。その二人はガンドゥの理解者です。彼の本来の姿は、繊細で情が深い人間だと知っているから。

ガンドゥは、崩落事故の遺影碑を壊してしまうのですが、どうしようもない心の苛立ちと喪失感を感じる場面でした。
でもその遺影碑は、事故の被害者がそこで思いっきり泣ける場所でもあるという意味をガンドゥは、理解していなかった。

事故、あの日あの時間にあの場所に行かなければ、事故に遭遇しなかったのに。
あの場所に行かせなかったら。。。

生き残った者も、被害者の家族も悲しさに耐えなければならない。
ガンドゥは、、被害者家族でもあり、事故の責任者の家族、加害者という立場です。父が事故のデパートの建築関係者で、事故に巻き込まれて死亡してしまった。

もう一人の加害者の家族も同じように苦しんでいるのです。
2番手役のジュウォン、イ・ギウさん。
彼は、こういう役柄が多いですね。とてもいい人なのに報われない男役が。

彼の父は、ガンドゥの父と同じようにビルの建築関係者で責任者の立場でした。事故後、その責任と重圧から自殺してしまいます。母は、その後、そのビルのオーナーと再婚してしまいます。生活のためではなく、「愛」での再婚らしいのですが、なんかこの流れがよくわからないから、ジュウォンと元カノ・ユジン?(母の再婚相手の娘)カン・ハンナさんとの関係が理解できない。息子は母思い、母の再婚を選択して自分の恋を諦めたようですが、相手の女ユジンは、ずっと彼を追い回す。戸籍上は家族になったわけだから、結婚はできないよね。韓国では。。。

ジュウオンの設計事務所で働くことになったムンスとガンドゥ。二人に対して彼は心の広さを示します。生活感のない高層マンションに一人で暮らす彼は、眼下に広がる素敵な景色も感じていなかった。彼も深い心の闇を抱えていた。そんな彼の心の扉を開いたのはムンスの優しさでした。
そんな彼が、ムンスに愛を求め、愛を与える姿が、切ないです。

ユジンのプライド、執着心からの愛を拒否している彼なのに、なんでベッドイン?したのか?これって必要なエピソードでしょうか。ユジンは、この行為で報われるわけもなくこんなのは優しさでもない。頭のいい二人がこんなことをするなんて。。。回避してこそこの二人の友情が保たれるのにと思う。
あと、イ・ギウさんの胸筋、鍛えすぎです。彼は顔が小さいからまるでアンドロイドみたいに見えてしまいました。ギウさんは、優しい体つきが似合うと思っているんですけれど。きっとプロテイン飲んで筋トレしているのかな〜 でもそれってこういうナチュラルなドラマに必然性ではなく違和感すら感じさせます。ジュノさんの体のような筋肉が、動くKARADAに必要な筋肉です。

クラブのママを演じたユン・セアさん、昔のドラマ「シティホール」でキム・ソナさんをいじめる嫌な元カノ役がすごく印象的でした。でもこの役と同じように、情は深くて優しいけれど、素直になれない気の強い役柄がお得意ですね。でも今回のマリ役は素敵でした。ダメ男の設計会社社長を、少しはまともな人間に訓練しましたから。きっと彼は犬のように彼女に付きまとうのでしょうね。(笑)

ハルモニ、脳腫瘍で余命が長くないことを知って、身辺の整理をガンドゥに託します。でもこのハルモニは只者ではない。
ハルモニに、最後の時が来た時、病院でのシーン、涙が出てきました。
素性や身分に関係なく心を寄せ合い、助け合う姿。その中心にいるハルモニはどんなに幸せだったでしょうか。
あの笑顔に包まれて、天国に行かれたでしょうね。

ハルモニの生きる姿も、ガンドゥの心に焼き付けられました。悲しみに打ちひしがれるだけではなく、「今を背一杯生きなければと」

ムンスは、崩落事故で、妹を失いました。でもなぜ妹を連れてあのデパートへ行ったか。
彼女は、初恋の相手チェ・ソンジェに会うためでした。
そしてその初恋の相手は、イ・ガンドゥが悩まされる幻影に現れる人物と同じ男の子でした。

同じトラウマを抱えていて、そのトラウマの人物までもが同じであるという、韓ドラあるある設定にちょっとヘキヘキしてしまいました。
もう同じ傘の下で生きるしかないみたいで、個人的にはあまり好きなシチュエーションではない。

ムンスの母親、アル中になっています。きっと娘を亡くした現実から逃避したいのと、それによって家族が崩壊してしまったことから逃げたいんからでしょう。
ムンスの父親も被害者ですね。アン・ネサンさんが演じられていますが、荒れ果てた妻と家族を守り、あの事故で亡くした娘を思いやり、一人懸命に耐えて生きている姿が痛々しい。家族って時には、同じ思いを持っていても素直に表現できずに、罵り合ってしまうことってありますよね。それにしても韓ドラの母親のわがままさって手に負えないな〜

このカップルのその後知りたいですね〜
ムンスの親友で資産家の娘で、漫画家の彼女。バイク事故で下半身不随になり、ちょっと前向きではなくなっていましたが、助手が現れて未来が開けたようです。助手は「この人生初めてなので」での2番手君でした。

最後にガンドゥは、元気に建築関係のお勉強をしています。
きっと真面目に生きていこうとしているのですね。ガンドゥの妹も、ハルモニの仕事を受け継いで、困っている人に医療を施しています。

みんな、未来に向かって「今を生きている」

期待してみたドラマではなかったけれど、とても温かくて流れのあるドラマでよかった。

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