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補佐官1&2  政治の醜い舞台裏がリアルに感じられるドラマ!

補佐官1&2 Chief of Staff  20話 (2019年 JTBC/Netflix)☆☆☆☆

どうもドラマの内容というよりもシン・ミナさんとイ・ジョンジェ氏のドラマということで気にはなっていたのですが、やっと視聴終了!

韓国の政界を動かしている、世界を動かしている政治家を裏で支える補佐官チャン・テジュン(イ・ジョンジェ)の生き残りの戦いを通して政治家の実態が超リアルに描かれたドラマでした。
「サバイバー大統領の60日間」で、韓国の政治の世界で働く議員さんより、その裏で懸命に働く補佐官の方が優秀な方が多く、優秀な人材を確保して配下に置くのもその政治家の手腕(日本でもそうでしょうが)、このドラマも興味津々で視聴しました。

エピソードがダイナミックに展開し、その内容も政治の世界がいかに醜くいか、政治家には倫理観はなく、羞恥心を捨てた人間であり、法の陰で笑っている存在だと言わんばかりの説得力で迫ってきます。

「ハイエナ」に続いての感想になりますが、現実感を感じるドラマの迫力は凄まじいです。その中で活躍する女性陣もすごくアクティブで信念を変えない姿に、生きることが戦いなんだと。女性陣の信念のある強さがこのドラマの一筋の光だったように感じます。

韓国の国会議員で調べた事

韓国では国会議員は4級補佐官2名、5級秘書官2名、6~9級秘書各1名、有給インターン1名の計9名を議員補佐として雇用できます。そして彼らは全員特別職公務員という扱いになります。日本では公費で雇うことができるのは政策担当秘書、公設第一・第二秘書の計3名まで、私設秘書には人数制限がありません。
ちなみに日本では配偶者のみ禁止されており、縁故採用がほとんどの公設秘書ですが、韓国ではこの補佐陣には議員の4親等以内の人を採用することができません。

政治の世界でスポットライトを浴びているのは議員だが、
その後ろには多くの補佐官の努力が隠れている。
議員の政策方針から、なんでもないような発言の一つまで、全て補佐官が作成して準備している。
法案に1行を通過する時の調整、法案通過させるには、野党議員との折衝での圧力や懐柔にも耐えなければならない。
政治という戦争の中心に立った人のドラマ。
陰謀と暗闘が幅を利かせ、利権と勧誘の間で
裏切りと報復が飛び交う冷酷な政治の世界。
相手を崩すための熾烈な駆け引き。
法と感情の崖っぷちで戦いながら感ずる苦悩と葛藤。
隠された喜びと悲しみで汗まみれの激しい人生。
権力を握るために誰かを犠牲にして
権力と近いという理由で、お互いの手を握って
昨日の同志が、今日の敵になる泥沼の中で
誰よりも激しい人生を生きている彼らの物語が始まる。 (JTBCのHPより)

あらすじ……………………………..


一筋の光では、夜を明るく照らせない。時には深まる闇に、時には深まる闇に別の闇で持って立ち向かう。
その闇の中で光を失ってはならない。夜明けを待ちながら光を待ち続ける必要がある。
光になることが政治家の義務だとテジュンは考えている。

政治の醜い裏の世界に飛び込むテジュン、汚い疑わし手段を使っても既存のこの政治の世界をぶち破り、彼の夢見る「公明正大」な国へと世界を変えるために。
その政治の世界へ不満を言う事は簡単です。しかし前向きに立ち向かうのには、多くの勇気が必要であり、その世界の構造を変化させるには、道のりとある程度の損失に耐えられる準備が必要です。それを実行に移すためにテジュンは多くの犠牲を払います。

人生の相棒になるかもしれないカン・ソニョンにも、信じて待ってくれとしか言えないテジュン。
時が満ちるまで、時が来るまで、不可能を可能にするためにこの権力闘争に、参戦するテジュンの生き残り闘争です。

6グラムの金バッチ(議員バッチ)の重さのイメージがこのドラマのポイントです。
6グラムの野望、6グラムの代価、そうテジュンの野望と代価です。

キャスト一覧

演出:クァク・ジョンファン  「ミス・ハンムラビ」「THE K2」「チュノ~推奴~」
脚本:イ・デイル   「ライフ・オン・マーズ」「戦おう、幽霊」

イ・ジョンジェ=チャン・テジュン  シーズン1 ソン・ヒソプ議員室首席補佐官 シーズン2 議員

警察大学を首席で卒業し、警察庁経済犯罪調査課で活躍する彼は、警察庁のエリート幹部になることが夢だったが、警察幹部達が、国会議員には頭が上がらず、国を変えるには、国会議員ならなければならないという野心を抱いていた。
そういうテジュンの能力を見抜いたのはイ・ソンミン議員だった。彼の補佐官になり頭角を現したが、補佐官で終わりたくないテジュンは、ソン・ヒソプ議員の首席補佐官となる。ヒソプ議員もテジュンの野心はもちろん見抜いていた。テジュンに色々汚い仕事を任せる代わりに、ヒソプが次期法務部長官になった時は、テジュンを地方区で公認するという約束を取り付けた。

カン・ソニョン=シン・ミナ  比例代表区初当選の女性政治家

弁護士出身の比例代表区初当選の政治家。その洗練された美貌と能力でメディアから注目されている。「私の選択に後悔はない。後悔は敗者だけが感じるものだから」という信念があり、物怖じせずに他人の考えに左右されない強さを持っている女性。活躍する女性政治家として憧れの存在となっている。党内の報道官を担当している。来年の選挙での再選に向かって動いている。イ・ソンミン議員のように誠実で立派な勇気のある政治家になりたいと思っている。

テジュンとは、知られてはいけない関係。と言っても独身なのですから、対外的に秘密にする必要があるのでしょうね。

イ・エリヤ=ユン・ヘウォン シーズン1/ソン・ヒソプ議員室6級秘書 シーズン2/チャン・テジュン議員室補佐官

秘書になる前は、記者をしていたが、ある事件がきっかけで、テジュンと出会い、彼の理想とする政治の世界の実現の為に、彼の下で働くことを決心する。ワーカーホリックな彼女は寝る時間も惜しんで仕事に集中した。密かにテジュンを慕っているが、テジュンとソンヨン議員の関係は知っていた。
ヘウォンと同じような被害者がでないように制度や法律を変えようと言うテジュンの未来への野心を実現させるために。

「ハンムラビ法廷」でもミステリアスで有能な速記事務官を演じていましたが、こういう役がお似合いですね。

キム・ドンジュン=ハン・ドギョン  シーズン1/ソン・ヒソプ議員室インターン  シーズン2/カン・ソニョン議員室補佐官

公務員試験に何度も挑戦中の浪人生。テジュン補佐官に憧れて補佐官になりたいと志願する。ドギョンは、テジュン補佐官を偶像化していました。テジュン補佐官とへウォン秘書官が、思いも寄らない行動に出た時ですら、彼は、彼らを責め立てました。彼は政治の世界の駆け引きを理解できなかった。

チョン・ジニョン=イ・ソンミン  ソンジン市の無所属初当選議員

テジュンの大切な先輩で兄のような存在の無所属初当選の議員。夢と理想の政治の世界のために行動する男。権力には興味がなく、正義感に溢れ、融通のきかない男なので、テジュンのように汚いやり方を卑下する。しかし、テジュンの気持ちは理解している。

キム・ガプス=ソ・ヒソプ   大統領を野心家の政治家

こういう男が法務長官まで上り詰めると言うことが、ドラマなのか。卑劣で低俗なと言う表現が似合う権力のトップに就いた男。常に食事をしながら人の心を探る男。人間は食べる時にその人の資質が出るといいますが。

チョ・カビョン=キム・ホンパ  ヒソプと対立する政治家
ソン・ヨンギ=コ・インボン  ヨンイングループの名誉会長でありヒソプを莫大な富で操る男
イ・チャンジン=ユ・ソンジュ 裏では殺人も命令する男

チョン・ウンイン=オ・ウォンシク  ソ・ヒソプ議員の選挙区の補佐官

テジュンにを常に敵対視している。ヒソプ議員の不正処理をして生きてきた男ですが、その見返りにヒソプ議員の選挙区を受け継いで議員になって金を稼ぐことしか考えていない。

イム・ウォニ=コ・ソクマン  ソニョン議員のシニア補佐官
パク・ヒョジュ=イ・ジウン  シーズン2から ソンヨン議員室シニア補佐官
チョ・ポクレ=ヤン・ジョンチョル  シーズン2から チャン・テジュン議員室4級補佐官
チョン・マンシク=チョ・ギョンチョル  シーズン2から ソウル地検検事正

全体を通しての感想

シーズン1で、イ・ジョンジェ演ずるチャン・テジュンが首席補佐官から議員になるエピソードが、描かれました。
どうにかしてヒソプ議員を法務部長官にならせまいと奔走ずるテジュン、ソニョン、他スタッフですが、敵もあっぱれで、瀬戸際の攻防戦が繰り広げられましたが、コ補佐官が殺されて、(過労による自殺として片付けられましたが)一転してしまいました。テジュンは、暗闇の中に入らなくてはとヒソプ議員に土下座までして、議員になることを懇願したのです。

シーズン2では、新たな登場人物も加わり、新たな戦いが始まりました。
テジュンは、ヒソプ長官の下で、議員として活動していますが、信念は変わっていません。もっと強くなっています。
ヒソプもそんなテジュンを見張っています。もうこうなると腹の探り合いです。
テジュンは、ヒソプとその彼を裏で操っているヨンイングループの名誉会長の尻尾を捕まえて法律でしっかり裁かれるようにすることです。
勢力争い、駆け引き、情報収集で始まり終わっているかのように見える政治の裏側が見えるドラマ!

ヒソプ長官とその背後の巨悪の爺さんをお縄にして、テジュンは議員を潔く辞めました。シーズン1は、テジュンが、補佐官としてどうしてもヒソプを長官にしてはならないという執念でドラマが展開し、テジュンの汚いやり口、焦りなど見ていてイライラするシーンもありました。シーズン2は、ヒソプの大統領になり、政界、財界を牛耳ろうとする野心にテジュンは議員になって抵抗します。ヒソプの影で操っている男の正体を暴こうとしてテジュンは瀕死の重傷を負います。影の実力者は、自分の邪魔になる物は殺してもなんとも思わない男でした。補佐官になり、議員になって一筋の光になろうとしたテジュンでしたが、自分もそういう人間と同じ人間になってしまう事に気づき、議員を辞めました。シーズン2は、テジュンのやり遂げなければならない計画がはっきりしていたので、結末が楽しみでした。このドラマ、女性問題はないんですよね。政治と女性はつきものだと思うのですが。

目的のために、手段を選ばなかった。
誤った選択が悲劇を招くことに気がつきながら大義名分を後付けにして正当化してきました。
過ちを認めて振り返ることもしませんでした。掛け替えのない瞬間や人々を失って初めて気がつきました。
公平で正義が勝つ世の中、弱者が守られて罪人が罰せられる世の中、それらを実現するために、私は議員を辞めて法の裁きを受けます。

新鮮だったのか。超リアルすぎて、今の日本や韓国の政治の裏側を見ているようで、複雑ながらハイテンションになりました。ドギョンは、へウォンとテジュン議員は、「公明正大な国」の為に、闇の中に入って行ったことを理解して、彼はこれからも補佐官として頑張る姿が描かれてホッとしました。

テジュンとソニョン 大人の二人の関係は…

テジュンとソニョンは、一緒に住んでいたようですが、忙しい二人だから、生活感ありません。
同じ政治的思想と信念をもつ二人は、同じ道を歩むはずでしたが、どう言うわけか違う道を歩き始めてしまいましたね。テジュンは「信じてほしい」としか言えませんでしたが。ソニョンは、正義感がとても強い女性議員で、私生活でも、あまり動揺することのない冷静な女性でした。
テジュンの行動を理解できなくてもしっかり見守り、事実をあぶり出そうとする正義感は、潔い弁護士と重なります。彼女は権力志向はないのでしょうが、政治は権力が集中する場所ですから。でも権力とは個人的になんか悪いイメージしか浮かばないのは、今の政治情勢を反映していると感じているからかしら。

仕事もできてこんな優秀なへウォン補佐官、テジュンをしっかり補佐しながら、愛していたはずですが、出しゃばらず、テジュンの気持ちがソニョン議員にあることをわきまえた上で、クールに生きるかっこいい女性でした。愛する男が望むことを支える女性、あくまでも仕事の上でと割り切るのは、辛いことですよね。ドギョンが、どうも彼女に憧れていますが、恋しているのかな?

強い女性のガードとリードがあってテジュンは、大統領補佐官の道へ進むのかな………………….
シーズン3は、ありますよね。ワクワクしながら待ち続けます。

一筋の光では、夜を明るくできない。
夜明けを待ち続けながら、光を照らし続ける必要がある。

光になることが政治家の義務だ。

イ・ジョンジェssiの笑顔は素敵ですよ!
大人の男の笑顔です(o^^o)

なんか今の世界、今の日本、コロナで人々が恐怖心と不安感でいっぱいになってしまっている。
政治家は、国民に「希望の光」を照らすことができる政治家が今の日本にいるのでしょうか?
今は、コロナの恐怖心という暗闇しか示せない日本の政治家たち。